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概要 |
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ピラタスPC12、Aero-dynamic(流体力学)の粋を凝らしたスマートな胴体には強力なPT6A-67B型 ターボプロップ・エンジンを収め、270kt(500km/h)近い高速性能と1,790nm(3,300km)を超える航続飛行性能を備え、優れた経済
性と信頼性を実現しています。
更には頑強な機体とわずか61kt(113km/h)という低い失速速度、優秀なSTOL性能も備え不整地でも自由に発着が可能。胴体後部には(前方の乗
降用ドアーとは別に)大型の貨物ドアーがあり、機内装備仕様を選択する事によりコミューター機、チャーター機、YP機、貨物機、貨客混載機、救急医療用
機、ならびに特殊なミッションを飛行任務とする機体等の広範な目的に耐えられる設計となっており、米国連邦航空局・FAAは既にPC12をコミューターと
して業務する事を認可しています。
この注目すべき航空機はスイス・スタンスで優秀な単発ターボプロップ機(PC6,PC7,PC9)を製造しているPILATUS Aircraft社(創業1939)によるもので、開発・設計は1980年代より始められ究極の飛行性能、経済性、安全性を重んじたコンセプトにて開発されています。
・1号機(テスト機)の初飛行実施 :1991年 5月
・スイス政府航空局(FOCA)の型式証明取得 :1994年 3月
・量産1号機の初飛行 :1994年 5月
・米国連邦航空局(FAA)の型式証明取得 :1994年 7月
・日本への初号機導入(民間・JA8613) :1994年 10月 |
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ピラタス社ホームページ |
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PC12型の設計上の特徴 |
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本航空機は最新の航空機設計コンセプト・技術を駆使して開発されたにも関わらず、他の競合機種と比較して安価で費用対効果の優れた高性能機となっており、設計上の特長は多用途・多目的を基本コンセプトとして次の様な点を上げる事が出来ます。 |
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外観は低翼で、T型尾翼を有す。 |
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エンジンは長年の実績を誇るプラツト&ホイットニー・カナダ社 PT6A-67B・120shp x 1基を搭載。 |
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キャビンは大きく与圧式で、旅客輸送用、貨物専用、貨客兼用、その他特殊なミッション用等に対応する事が出来る。 |
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主翼は高揚力能力を有し、短い滑走路でもSTOL離着陸が可能又、高グライダー性も有する。 |
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ドアーは、前方に乗降用、後方に貨物用が別々に装備されている。 |
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降着装置は前輪式の引込み脚で(低圧タイヤ装備にて)草地や不整地でも離着陸が出来る。 |
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既知の氷結気象状態を飛行する時は、完全防氷が可能。 |
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最新のEFISを備えたコックピットは、パイロットの労力負担が少なく1人でも操縦可能。 |
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PC12型の構造ならびに特長 |
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本航空機の機体構造はアルミ合金製。内部及び外部構造の全てに最新の防錆処置が施され、2次構造部分には複合材も使用されているが、基本的には金属製であり次の特長をもっています。 |
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機体には多くの整備点検用アクセス・パネルが配置されており、整備性を高めている。 |
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機体構造は飛行2万時間、着陸27,000回に耐えられる強度をもつが、実際にはその5倍以上の耐久テストが実施され、それらに合格している。 |
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主翼は左右それぞれの片持ち構造で、主スパー、後方補助スパー、リブ、強化外板で構成され、他にエルロン、フラップ(Flower Type)、降着装置が付き燃料タンクを内蔵する。また前縁には防水ブーツ、先端にはウイングレットがついている。(注:右側主翼先端部/WingtipにはWeather
Radar用アンテナ/Radomeが標準装備されている) |
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尾翼はT型。垂直安定板と水平安定板はともにアルミ合金製で、スパー、リブ、ストリンガー、外板からなる。 |
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胴体(Fuselage)はセミモノコック構造。キャビンは与圧式で前方に防火壁を兼ねたチタニウム合金製の与圧バルクヘッド、後方にアルミ合金製のドーム型与圧バルクヘッドがついている。(この与圧システムにて本機は快適な高々度での飛行を可能としている。) |
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エンジン・カウリングはファイバーグラスとハニカムのサンドイッチ構造。
溶接鋼管のエンジン・マウントはチタニウム製の防火壁にボルト付けされている。 |
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キャビン内装は機内の騒音レベルを68デシベルに維持するような防音処置が施され、キャビンと手荷物室の間には安全ネッ トが配されており、エアー・ベントや読書灯はシート位置毎にあり、床面全体はジュウタンが敷かれている。右側主翼面にあたるマド部分は非常口となってい
る。 |
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窓はコックピット前方の風防2枚、操縦席左右に1枚づつ配置されており、風防(左右)には曇り止めや防氷のための電熱線が入っている。操縦席側の窓は開閉可能。キャビン内の窓は、左側に4ケ所、右側に5ケ所あるが、全て2重構造である。 |
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動力(Power Plant)系及び燃料系 |
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エンジンは、プラツト&ホイットニー・カナダ社製PT6A-67Bフリータービンで、5段のコンプレッサー部分は軸流4段と遠心1段から成り、圧縮比は12対1。 |
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タービン部分はコンプレッサー・タービン1段、パワー・タービン2段から成り、パワー・タービンは減速ギアーを介してプロペラを駆動する。 |
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プロペラはハーツエル社製。定速で、フル・フェザリングとフル・リバースが可能。プロペラの直径は2.67m、回転数は毎分1,700回、4枚のブレードはアルミ製で電熱防氷装置がつく。 |
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燃料タンクは搭載容量が407ガロン(1,540Liters)で、うち使用可能量は402ガロン。燃料補給は左右それぞれの主翼外側の上面給油口から行う。 |
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操縦系 |
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自動操縦装置(Auto-Pilot)が標準装備されている。 |
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機構的には、プッシュプル・ロッドとケーブルを使用したもので、左右操縦席のコントロール・ホイールおよび方向舵ペダルにつながる。 |
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これにピッチ、ロール、ヨウの3軸のトリム装置が加わり、容易な操縦を可能にしている。 |
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機体がStall(失速)状態を予測した際は、最初は警告(ブザー)音で操縦士に伝えStallへの突入度が増大した場合は、Stick Shaker装置によりコントロール・ホイールを小刻みに振動させて飛行姿勢のRecoveryを要求し、それでも姿勢の改善処置が図られない場合は、Stick
Pusher装置により自動強制的に機体の飛行姿勢をStall状態から脱出させる為、コントロール・ホイールを前方へ26.7乃至31.7Kg/mの力にて押し出し、機首(ノーズ)を下げさせてStall状態からの回避行動を採る。
機体が一度安全な飛行姿勢状態が確保出来た段階でコントロール・ホイールはもとのFreeな状態に戻る。尚、このStick Shaker/Stick
Pusher装置の作動・不作動はCenter ConsoleのPUSHER SwitchにてON/OFFが選択できる。 |
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降着装置 |
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3車輪式で油圧によって作動する。(この部分にのみ油圧システムが用いられている。)。 |
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万一故障した時は、窒素アキュミュレーターで圧力をかけるか、自由落下や手動ポンプで脚を出す事も出来る。 |
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前輪はペダルによってステアリング操作が可能。タイヤは低圧式なので草地や不整地の滑走路でも離着陸が可能。 |
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キャビンの与圧システム |
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与圧はエンジンのブリードエアーによっておこなわれ、機内の与圧差は最大5.8psiとなり、飛行高度9,000mでもキャビン内は3,000mの気圧を維持する事ができます。 |
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Pilatus PC-12 諸元表 |
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| エンジンの個数仕様 |
タービン単発機 |
| エンジン製造モデル名 |
P&WC PT6A-67B |
| 総エンジン出力 |
1,200 馬力 |
| エンジン TBO |
3,500 時間 |
| 燃料消費率(ポンド/時) |
391 lb/Hr |
| 総全長(メートル) |
14.38 m |
| 総全幅(メートル) |
16.08 m |
| 総全高(メートル) |
4.36m |
| 自家用運航時のパイロット数 |
機長1名 |
| 客室内の最大座席数 |
9 座席 |
| 胴体内の最大客室高 |
1 m 45 cm |
| 胴体内の最大室内幅 |
1 m 53 cm |
| 与圧客室の最大差圧 |
5.8 PSI |
| 最大ランプ重量 (キロ) |
4,020 kg |
| 最大離陸重量 (キロ) |
4,740 kg |
| 最大ゼロ燃料重量 (キロ) |
3,700 kg |
| 最大着陸重量 (キロ) |
4,500 kg |
| 最大有効搭載量 (キロ) |
1024 kg |
| 最大搭載燃料量 (キロ) |
1,522 リットル |
| 離陸滑走距離 |
310 m |
| 着陸滑走距離 |
425 m |
| 最大航続距離 (キロ) |
2,889 km |
| 最大上昇性能(毎分) |
2,053 feet/min |
| 失速速度(ノット) 着陸時 |
124 Km/h |
| 最大巡行速度 (真対気速度) |
519 km/h |
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